Adrianne Lenkerの新作。タワレコの年度末の売上に貢献すべくCDを購入。(LPは日本語帯だけ付けて対訳等なしという悲しい仕様のため)
"Bright Future"というタイトルに反して、喪失をテーマにした曲ばかり。簡素でありのままの演奏が、一滴一滴の感情が描く模様をゆっくりと浮かび上がらせます。
少しピンボケした本人の顔は、泣くのを堪えているようにも少し笑顔なようにも見える。逆説的ですが、喪失の悲しみと向き合うことが未来を豊かにする営みなのでは、と思いました。
「あなたを思い出すと、私はダメになる」と繰り返すこの曲も決して嘆きではなく、感情の中に潜む光を探しているその最中なはず。