君島大空 合奏形態でベストアクト更新、その名の通り無邪気に移り変わる様々な天候を閉じ込めた大空みたいなライブだった
開始早々雷に撃たれ、その後キラキラ光る電磁波の春の嵐に巻き込まれたりそよ風靡く夕暮れに落とされて、最後は16:28で輝かしい日々を刻んで時計を進めていった
アンコールでは上空から渋谷の夜を6Gの圧力で沈めた
バキバキでグニャグニャした時空の狭間みたいな演奏の中にも、日本人由来のたおやかさ・しなやかさ・奥ゆかしさを感じたのも印象的だった
特にこの曲がよかった、黄砂が舞う3月に吹きつける生温い突風にあおられて、記憶を忘れることに怖気付いて先へ進むのに躊躇うもの悲しさでいっぱいになった
1月に1stアルバムを出したばかりなのに、既に次のステージに行っている。このサンプルだと分からないが、サビまではまるでSam Gendelの如く芯の抜けた音と変調された歌声なので、尚更このサビでの花が舞い散るようなバンド演奏が映える。解き放ってくれる音楽。