ライブすごかった
音の粒がステージから大量に放出されていた
カネコアヤノの野音ライブLP(眼ジャケ)が我が家に来ました。アナログ録音された音の塊を浴びるのが気持ち良すぎます。
いい曲ばかりとしか言いようがないですが、特にラストのこの曲が最強です。スタジオ版より更に緩急がついていて、サビのスケールが何倍にも膨らんでいまます。そしてアウトロの轟音の嵐が全てを呑み込んで終演…圧倒されました。
カネコアヤノの激情は束ねられた髪の毛みたいで、その一本一本の繊細さが轟音の中でも確かに感じられるんじゃないかと思います。半端なくかっこいい。
カネコアヤノの1年9ヶ月ぶりのニューアルバム『タオルケットは穏やかな』。すでに人気アーティストであり、実力者であるカネコアヤノだが、気づけばもう30歳。国民的大ヒット曲がないだけで実力だけなら国内若手屈指だろう。
歌も素晴らしいのだが、いまの混沌とした、世紀末感しかない日本の若い人が抱く感情を等身大に描いている。ポストあいみょんなどと言われるが、中島みゆきの方がしっくりくる。
シングルにもなった「わたしたちへ」はまさに現代日本を苦難に生きる若者たちへの応援歌。