中国出身のアーティストLi Yileiの2024年作は、ここ最近聴いたアンビエント・エレクトロの中ではベスト級。
晩年の坂本龍一に共鳴するような、深遠かつ瞑想的な世界観があまりにも素晴らしい大傑作だと思う。
電子音だけでなく、オルゴールやピアノ、壊れた楽器から鳥の囀りといった様々な音が断片的にコラージュされて構築されているが、そこに芸術家の驕りによる難解さを感じないのがこの人の個性なのだろうか。
この曲は後景にうっすらと塗られたドローンの上を、神秘的で慎ましい電子音とノイズ、そして中国的な楽器的音色が繊細に積み重ねられていく。
永遠にこの世界に浸っていたいと思わせてくれる、稀有な音楽。