二〇世紀に活躍したフランスの哲学者、シモーヌ・ド・ボーヴォワール(一九〇八十八六)は、「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」という言葉から著書『第二の性』(一九四九)を書き始めました。 「第二の性」とは、「第一の性」である男性に対して、そのあとに控えるという意味で女性を指します。
ボーヴォワールは、女であることの意味や女らしく 生きるといったことは、生物学的に決定されたものではなく、社会や文化によってつくられるものだと説きました。
のちにこうした考え方は、「ジェンダー」という言葉で表されるようになりました。
弓削尚子『入門 男らしさの歴史』P9