北里彰久
- 北里彰久の少し久々な新曲。 盟友STUTSのビートの他は全て本人の演奏であり、宅録R&Bといった趣きですが、この開放感は室内ではなく縁側的かもしれません。 カリンバの音が慎ましく祝祭ムードを放ちます。 ゆったりとしたビートに漂って巡る人生に想いを馳せる曲で、押し付けがましさの全くない脱力の達人の如き包容力は何なのだろう。春の夜風に吹かれながら聴いたら泣いてしまうのではないか。 彼らがタッグを組んだ"ABS+STUTS"(17年)は、2人の生来の相性の良さが程よくヤンチャに出た傑作EPでしたが、時を経て、こうした地に足の着いた堂々たる名曲を届けてくれたことが感慨深いです。
- Alfred Beach Sandalこと北里彰久の5作目(23年作)。本人のブログでセルフライナーノーツを読み再訪したところ、味わいが深まってとても嬉しい。 先日投稿した15年作と聴き比べると、同じ歌声の別人がいることに驚きます。以前は人の皮を被った宇宙人感があり、その謎さが魅力でもありましたが、本作では普通の人間が歌っている静かな臨場感があります。ブルース感とも言えるのでしょうか。音の洗練に唸る以上に、滲むブルースが沁みます。 タイトル"砂の時間 水の街"とは東京とそこで流れる時間を指すとのことですが、そこに生きる自分自身にフォーカスした結果、幻想的ですらある美しさに至っています。
- STUTS Expressions feat. Daichi Yamamoto, Campanella, Ryugo Ishida, 北里彰久, SANTAWORLDVIEW, NENE, 仙人掌, 鎮座DOPENESS 全員カッコいいのですが キリトリ部分の北里晃久さん、NENEさん、鎮座DOPENESSさんが特にお気に入り☆ 長かった1週間終わって 泥のようにクタクタな気持ちを上げてくれる曲♡ Expressions 聴いて Theme Song 聴いて Expressions 聴いて...をエンドレス☆
- CDリリースに伴い3度目の投稿。何とか確保。やっぱりサブスクより音が良いので、音の響きやその背後にある気配が立ち昇ってきて、ますます豊穣な世界を味わうことができます。 本作をざっくり分けると、爽やかな序盤、沈潜する中盤、歌ものをしっとり聴かせる終盤といった具合ですが、この曲から始まる終盤3曲が素晴らしい。褒めまくるとしたら、R.E.M."Automatic For The People"のラスト3曲に相当します。 "浴びるように愛を乞うだけ"という歌詞が心の拠り所として切実に響くこの曲は、ケバブジョンソンの原曲も良いです。ここまで愛を真正面から歌うことはなかった北里さん故のエモさがあります。
- 北里彰久(Alfred Beach Sandal)の新作。心の中にBreezeが駆け抜けました。たぶん彼の最高傑作を更新していると思います。 本作には、持ち前の美声を最も活かせるメロディと演奏があります。それが全てですが、少し補足すると、メロディも演奏も彼独特のもので、それでいて少し郷愁を思い起こさせるものです。心地良く予想を裏切りながらも耳馴染みが良い、奇跡のバランスがあります。 真顔でいながらも感情の機微をささやかに伝える詞も、歌と共に懐にスッと入ってくる。最もプライベートな感じなこの曲がラストにあるのが沁みます。 長年聴いてる東京インディーの人達が軒並みいい作品ばかり出して泣きそうです。