眼ジャケ56枚目。ファゴット奏者Sara Schoenbeckの20年作。フリージャズ界隈の達人たちとタイマン勝負を繰り広げる作品ということで終始即興演奏です。
木管楽器の中でも、特にファゴットは呼吸がそのまま音になっているような聴感が面白い。ただしデュオとなると音色的に起伏を作りづらいところもあり、トリオとかでもいいかなと感じる場面もありました。それでも緊張と弛緩を独特にコントロールする音なのは意外と即興に向いているとも思った。
Nels Clineのノイジーなギターと音響的な邂逅を果たすこの曲がダイナミックで一番かっこよかった。フリージャズ慣れしてるともっと色んな表情が読み取れるのかな。
理解できなくてもいい。
そう思わせてくれる音楽も好き。
空の風
なぜ、なぜ、あなたは泣くのかしら?
空の風
なぜ、なぜ、あなたは泣くのかしら?
涙が、空の雫のように落ちていく
「伝説の」彼女のことを知ったのは、当時、このアルバムが新譜として馬車道のディスクユニオンの棚にあったから。
久々のジャケ買いでした。そして想像した以上に、天然ぽい、不思議な、深遠な、たましいが漂うような世界観。
恐らく彼女は、自分を普通のフォークシンガーだと思ってるかもしれないけれど。
リスナーは彼女のサイケデリックな(?)オーラから見逃げることができない、と思う(笑)
すんごいメンツのまさかのアルバム
全てインプロ。
当たり前だけど3人とも出音が何より素晴らしいので、それだけでかなり聴ける。
緊張感のある演奏で◎
Tim Berne - alto saxophone
Jim Black - drums, laptop
Nels Cline – guitar, effects