Feltの2作目(84年作)。FeltはSpotifyから消えたり復活したりでしたが、今は普通に聴けるようです。
ここまで完全に閉じたロックはドリームポップにありふれた現代でも異様に聴こえます。坦々と奏でられるギターがとにかく美しいし、絶妙に面白いフレーズなのが飽きないです。
強烈なエゴによる閉じた世界なはずですが、ここまで純度が高いとむしろ自我を捨て去った涅槃の音楽にも聴こえてくるのは何なんでしょうね。
眼ジャケ32枚目。Feltの1枚目(81年作)で、ギリギリ顔ジャケじゃなくて眼ジャケなんです。
Feltの作品はspotifyでも削除されたり復活したり慌ただしいので、聴けるうちに聴くべし。本作は6曲で30分、インストも多いというギターロックバンドとしては異端な構成。
ギターが奏でるメロディが素晴らしいので、非常に聴きやすいはずだが、こちらの接近を拒むような冷たさがある。これがポストパンクの空気感と言われれば納得。81年でギター系ドリームポップの先祖みたいな音は非常に早いと思われる。
2014年の紙ジャケット再発の時に他の作品もまとめて買ってフェルトし聴かなかったときをふと思い出した。
当時はまだPillows & Prayersの曲しか知らなかったのでほんと興奮したな。
もちろん今も好きだけど、その当時は1番好きなバンドとのたまってたなぁ。。
また聴き込んでしまいそう。
一日中雨。これを聴きたくなってわざわざアナログを出してこなくても、Spotifyでサクッと探して聴ける手軽さ。けれど、たまには出してクリーニングしてあげよう。このアルバムは当時高校の東京への修学旅行で南青山のパイドパイパーハウスで購入した。どうして原宿で遊ばないの?と友達に言われたっけ。初めての東京で欲しかったレコードが買えた初めての感動。忘れられない一枚。