Great3の02年作。
他の作品をろくに聴かずにこればかり聴き続けていますが、音の研ぎ澄まされ具合が半端ない作品です。
John McEntireやJeff Parker等による隙の無い演奏やアレンジが、バンドのシンプルかつタイトな演奏やメロウな楽曲と見事にマッチして、どこにもない音が出来上がっています。
特に美が際立っているのがこの曲。ファルセットとストリングスの絡みが儚く、そこに控えめに添えられたアコギの響きに僅かな温かさを感じて一層儚い、という幻想的な美しさに至っています。
めっちゃ好きなのに、うまく伝えられないもどかしさを常に突き付けてくる困った作品でもあります。
GREAT3
- 今から30年前の1996年にリリースされたGREAT3のセカンドアルバム。 その音楽的レンジの広さとセンスの良さに対して正当な評価が得られていないバンドだけど、こうしてアルバムを聴けば改めて傑出した存在であると痛感する。 「Little Jの嘆き」や「嫉妬」など不世出の名曲を携えながらも、どの曲も一筋縄にはいかない密度の高い名盤だ。 この「Sampedoro Gold」はこのバンドが持つメロディメーカーとしての才覚を全開にした名曲。 歪に屈折した仄暗くも希望を手繰り寄せるような歌詞世界を、甘く狂おしい片寄明人のボーカルが見事に表現。 ソリッドかつタイトなバンド・アレンジも素晴らしい。
- いつのまにか大変な深化を遂げていたGREAT3の目下最新作。これはとんでもない傑作で、90年代から培ってきた洋楽的エッセンスを完全に血肉化して産み落とされた10年代における日本ロックの最重要作ではないか。 前作セルフタイトル作では再始動の初期衝動に駆られた荒々しさが魅力的な快作だったが、本作はJohn McEntireとの交流で物にしたシカゴ音響派譲りのテクスチャや各自のソロ活動を経たうえでの、緻密で繊細な楽曲が並んでいる。 特にこの“タランチュラ”がすごい。 インディR&Bに共振したイノセントなスロウで、深く研ぎ澄まされた音響と片寄の官能的なボーカルが濃密な世界を描き出す彼らの新規軸。
- #FM802ヘビーローテーション 1995年11月DOMESTIC『DISCOMAN』 元ロッテンハッツの長身3人組、GREAT3。 彼らの3rdシングルは、平成のJ-POP感漂う心踊るファンキーチューン。 こんな曲はオルガンにばっかり意識がいってしまう。
- #シティポップの基本がこの100枚でわかる! Great3『Richmondo High』(1995) 男女混声6人組バンドのロッテンハッツ解散後、メンバーが半分ずつに分かれてバンドが組まれた。 男性Vo.片寄明人が組んだバンドがGreat3だ。 このアルバムが1stなのだが、個人的にあまりシティポップ感が感じられない。 どちらかと言えばポップロックって感じかな。 ちなみに、Great3の由来はメンバーの平均身長が180cm以上で、「東京一平均身長が高いバンド」というキャッチが付いていたらしい。 当時としては高かったのか。 イエモンもそのイメージやけどな。