ZABADAK

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ZABADAK 光の人 for tsukiyo_matori

クーフーリン召喚ソング。
と、ケルト神話ファン友達とともに勝手に呼ばせていただいている。
別のZABADAKファンはウルトラマン召喚ソングと呼んでいた。
人によってこの曲で呼び出す「光の人」は異なるらしい。

私がこの曲を初めて聴いたのはハイテンポなライヴ版だった。
その為原曲に出会った時はスローで、ライヴ版ZABADAK特有の力強いエネルギーがこちらは抑えめだと物足りなさを感じていた。
聴き慣れると原曲の方は落ち着いて聴ける分癒しになる。

ラスサビの女性コーラスが吉良さんヴォーカルの下から表にせり上がってくるところが雲間から差す光のようで、聴く度に開放感を感じる。

ZABADAK 遠い音楽 - Live Version for tsukiyo_matori

ZABADAKの曲はライヴで真価を発揮すると思っている。

「遠い音楽」もこのライヴ版は原曲版と違った魅力を見せてくれる。
シンプルなアコースティック・サウンドが歌詞の内容がマッチして、上野洋子さんの透き通るような歌声をより一層歌姫然と感じられるよう引き立てている。

ところで、私は浴室のスピーカーでこの歌を息子と聴くことが多い。
息子は今2歳。
歌も少し覚えてくれたらしく、この歌の終盤のサビの「バイオスフェア」という歌詞に合わせて

はいよー
はいよーー

と一緒に歌ってくれるようになった。
可愛い。とても。

ZABADAK 夢を見る方法 - Live at Shibuya Bunkamura Theatre Cocoon, 1991/1/11; 2013 Remaster for tsukiyo_matori

音楽の教養なき私が「ジグ」という言葉を知った曲。
この曲で私が一番好きなところは間奏のジグだ。
ZABADAKの曲をカラオケで歌うと、最高にかっこいいフィドルによるアイリッシュ・ジグがやたら弱々しくアレンジされており、耳を塞ぎたくなる。
この間奏のクールさを布教したいが為にこの曲を歌っているのになんということをしてくれたのだと、カラオケマイクを持ったまま友人一同の前で怒りの演説をしたこともある。
それほど熱い思いを燃やすくらいには、私はこの曲の間奏が好きだ。
chooningの試聴の尺ではジグまで辿り着かないなあ……Spotifyでフル尺を聴いてくださいお願いします。

ZABADAK 砂の扉 - 2012 Remaster for tsukiyo_matori

10年ほど前、私はケルト音楽ファンになり、ティン・ホイッスルをひとりで練習し始めた。
ケルト音楽を好きになった経緯には、民族音楽調J-POPのパイオニアであるZABADAKも関わっている。
よって私が「砂の扉」前奏のティン・ホイッスルパートを真似して吹き出したのは自然な流れであった。
採譜、練習の過程をSNSにひとり言で垂れ流していた私は、なんと作曲者の吉良知彦さんご本人からリプライでコメントと楽曲制作裏話を語っていただく僥倖に巡り会った。
吉良さんが突如亡くなってもう8年になる。
この曲を聴くと、今でも在りし日の吉良さんとコミュニケーションできた幸せな気持ちを思い出すのだ。

ZABADAK 満ち潮の夜 - Live at Shibuya Bunkamura Theatre Cocoon, 1991/1/11; 2013 Remaster for tsukiyo_matori

先日SpotifyでZABADAKの過去の楽曲が追加で配信された。
名盤と名高い『桜』の配信も嬉しいが、私はなんといってもライヴ音源の配信が一番ありがたいと思っている。
大学時代に出会ったZABADAKのライヴ音源は、当時音楽のライヴ未経験であった私のライヴに対する概念を塗り替えた。
今でもZABADAKはライヴがCD音源を遥かに凌駕するアーティストだと思っている。
ZABADAKの楽曲はCD音源も素晴らしいが、民族音楽調の楽曲の数々はライヴならではの野性味が魅力を増大させる。
一度ライヴ版を聴くとそちらばかり聴きたくなってしまう魔力があるのだ。

ZABADAK この空で会えるよう for tsukiyo_matori

ZABADAKは私の音楽の趣味の根幹を形成したアーティスト。
昔から好きだ。
この歌もずっと前から知っているが、最近特によく聴いている。
山崎豊子の傑作小説『大地の子』を読み始め、この歌を今こそ聴かねばならないという気持ちになったからだ。
北京語で歌われるこの歌は中国残留邦人の孤児をテーマとしている。
何も知らずに聴いていたら切ないラブソングに聴こえることもあるのだろうか。
『大地の子』に描かれる生々しい中国残留孤児の現実を思いながらこの歌を聴くと、悠大なメロディに乗って歌われる血を吐くような悲しさに胸が締め付けられる。

ZABADAK 二月の丘(2011リマスター・バージョン) for tsukiyo_matori

私のケルト音楽への目覚めはここから。
小学校で使った笛のイメージが強かったソプラノリコーダーの格好良さに気付かせてもらった曲でもある(前奏格好良い!!)。

大学時代、アイルランド神話に嵌まった。
それが切欠でケルト文化に興味を持ち「音楽もケルトっぽいものを聴いてみたい」と思い立って、和製ケルト音楽の良い曲を探していたらZABADAKに辿り着いた。
(ZABADAKの軸はケルト音楽というよりプログレロックなのだが。)

ライヴ版だと前奏のリコーダーアンサンブルが長めで、それもいちいち格好良い。

ZABADAK ガラスの森 for tsukiyo_matori

私の音楽鑑賞の選択肢に「ライヴ鑑賞」を加えた曲。
ライヴ版「ガラスの森」が音楽に対する印象を変えた。
音楽は専らCDやラジオで聴くものだった私にとってZABADAKとの出会いは衝撃だった。

ZABADAKはライヴ音源の方が魅力的なものが多い。
CD版も、もちろん聴きやすくて良い。
ライヴ版は野性味や躍動感が凄まじいのである。
月並みな表現になるがライヴ版ZABADAKは音楽が「生きている」。
私は生で音楽を味わう意味をZABADAKに教えられた。

SpotifyにはCD音源の「ガラスの森」しかないが、アルバム『Pieces of the moon』でライヴ音源を聴くことができる。

ZABADAK グスコーブドリの伝記 for tsukiyo_matori

和製ファンタジーの世界を駆け抜けるような曲。
ZABADAKが音で描く宮沢賢治『グスコーブドリの伝記』。

吉良知彦さんの音楽は民族音楽のエッセンスを多分に取り入れているので幻想的だが、日本人にとって非常に耳馴染みが良く、初めて聴く曲もなんとなく懐かしく感じる。
新しいのに懐かしいZABADAKの音楽は宮沢賢治が夢見るイーハトーブの世界と非常に相性が良い。

ZABADAK Psi-Trailing for tsukiyo_matori

寒さと静けさの中で聴きたい1曲。
聴覚を通して新雪を踏みしめる時の感触を覚える。

のれんわけ前ZABADAKのしっとり系の名曲。
冷たい冬の空気を閉じ込めたメロディに乗った上野さんの透き通るヴォーカルが樹氷のようで綺麗。

歌詞を手掛けたのは私の大好きな新居昭乃さん。
新居さんの書く歌詞は別の人が歌っても新居さんの歌声が持つ雰囲気が言葉に宿っているからすぐに分かる。

ZABADAK Psi-Trailing for Noel

今日は節分。季節の分け目。ここ北海道は今まさに冬真っ盛りなのでピンと来ませんけど、明日は立春ですから、今夜はこの冬最後の夜ということに。
そんな冬の夜にしみじみ聴くなら、ザバダックのこの曲はいかがでしょう。『二月の丘』という手もありますが、Spotifyでは聴けませんし。数ある名曲を並べたこの企画盤に地味ながら大好きなこの曲が選ばれているのはうれしい限り。ぜひ、試聴サンプルだけでなく、まるごと一曲聴いてみてくださいな。よければ他の曲も。
暖簾分け以前のザバダックが大好きな私としては、Spotifyで上野洋子さんの歌声がもっとたくさん聴けたらいいのにと、どんなに願うかわかりません。

ZABADAK 満ち潮の夜 for kasami

ラジオの生放送でBREIMENの高木さんが
ルーツ音楽としてZabadakを紹介していて
(ご両親が家でよく聴いていたそう)
DJの方々も全然知らなくて
この曲かけたらびっくりしていて、
リスナーからの反応も凄かった!
というのを聴いてて
いま流れると
こういう反応なのか、と面白かった。

こうやって音楽って時代を越えて
繋がっていくんだなぁと
思った出来事。

Zabadak近辺に手を伸ばすと
本当に沼というか
すごい音楽家たちが日本にもいっぱいいるなって
思ったんだよな。
そんな自分の音楽体験を思い出したり。

ZABADAK 遠い音楽 -20th Version- for makoton67

口ずさみたくなるメロディ。
風呂場で歌ったら気持ちいいんやろなぁ。

恥ずかしいけど。

ZABADAK 銀河鉄道の夜 for Noel

11月になると思い出すザバダックのこの曲。正確には『賢治の幻燈』という吉良知彦さん名義のコンセプトアルバム冒頭に収録された『Prologue』のほうですが。そちらは、この曲に原マスミさんによる『注文の多い料理店』序の朗読を重ねたもの。残念ながらSpotifyでは聴けませんが、朗読の内容は青空文庫でご覧いただけます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43736_17656.html
作詞とヴォーカルはキャラ・ジョーンズさん。アメリカ🇺🇸国籍の歌手ですが、日本を拠点に活躍していた方。最近はどこでどう過ごされているのでしょう。

ZABADAK Tin Waltz for Noel

上野洋子さんの脱退、いわゆる「のれん分け」以前のザバダックが大好きでした。吉良知彦さんの作る曲も歌声も好きだけれど、上野さんの歌声に魅せられてファンになったクチなので、ザバダックといえばお二人で活躍されていた頃に強い思い入れが。
のれん分け前の最後のアルバム『桜』のラストを飾るこの曲。秋の夕暮れ、家路に着く頃に聴くのにうってつけで、富良野にいた頃、美瑛方面からの帰り道、車の中でよく聴いたものでした。今でもこの歌を聴くと、夕陽に染まる十勝連峰の雄大な姿や、暮れてゆく空の下、農地の中にポツリポツリと点る家々の灯が目に浮かびます。
ああ、懐かしいな。

ZABADAK 光降る朝 for laine

聴く度に泣いてしまうくらいに大好きな一曲
あまり知られていないかもけど、本当に素晴らしい
構成もアレンジもメロディーも合唱曲テイストになっていて、自分が学生の頃に音楽の授業で使われてたら良かったのにと思ったり
こういう、編曲で凝っていくのではない、シンプルに楽曲強度の高い曲が大好きなのだけど、たぶんそんな時代じゃないんだろうなって寂しくもあったりする