Ralph Townerの82年作。全てTownerによる多重録音という信じ難い作品で、ギター職人というイメージで聴くと見事に裏切られます。
もちろんギターが主軸になる曲が多いですが、ギターレスでもしっかり聴かせるくらいに練られた楽曲ばかりです。印象的なのがシンセサイザーで、この曲や2曲目なんかは他の音を取っ払うとGigi Masinみたいな清らかな音が鳴っているのが衝撃でした。
ジャケットは彼の作品の中でも指折りの美しさではないでしょうか。それに違わぬ音を完璧に出してるからため息しか出ません。
実家近くのハードオフで本作含むTownerのLPを3枚も入手してしまいテンションぶち上がりです。
Ralph Townerとビブラフォン奏者Gary Burtonとのデュオ作品(75年作)。最近できた近所のハードオフに行ったら、これのLPがあったので大歓喜でした。まあ、レコードノイズない方がいいんですが…
どれだけTownerが激しく演奏しても静けさが同居しているという感覚が、ビブラフォンの響きで増幅されて一層幻想的に聴こえます。それでいて演奏の天衣無縫っぷりには興奮します。特にこの曲は両者めちゃめちゃかっこいい。
ギターもビブラフォンも金属的でありながら、ギターは硬く鋭く、ビブラフォンは柔らかく和やかに響くなあと、しみじみ感じるうちにまたリピートしてしまいます。
Ralph Townerの80年作。拍手がなければライブとは信じ難い、とんでもないギター独演会です。小さい音で聴いて清らかな音に癒されるも良し、爆音で超絶技巧に打ちひしがれるも良し。
とりわけ一番ギターを弾き倒しているこの1曲目には痺れます。繊細な1音1音を物凄い速度で紡ぎながら広大な"魂の湖"を生成しています。残響の深さと人間離れした技により、とても幻想的に聴こえます。どこまでが曲でどこから即興なのかも分かりません。
あげてたと思うんですけどねー。じゃー、あげときます。
ではまた。
仕事休みなんでなんぼでも音楽聴くぜという気分。Ralph Townerの新作。3月に出てたのに聴いてなくてすみませんでした。まだまだ聴けてない作品も多いが、どれも外れがない素晴らしいクオリティ。
6年前の前作に続いてギターソロ作品。前作と比べるとテンポの良い曲が多めかも。この曲なんかは"Solo Concert"(80年)にも通じるところがあって、ほんとに80歳超えているとは思えない繊細かつ流麗なタッチに惚れ惚れ。ありがたや。
自宅の音楽棚を聴き返すその2。ジャズギタリストralph townerによる1974年の作品。北欧の凍てついた空気というかオーロラの向こう側まで行っちゃた感じで、緊張感が半端ない傑作。あまりに美しく激しいアコースティックジャズ。この人の12弦ギターは、空間の位相を変える魔術的な魅力がある。
A,B面の冒頭の凄まじい演奏はもちろんハイライトなのだけれど、叙情的なA面や、サンプリングに使えそうなビートが聴けたりするB面の他の曲もけっこう面白い。ドラムのタイトさが意外と重要かも。