hiaibando
板東ヒアイ
作曲家です。メジャーアーティストの楽曲コンペに参加しつつ、映画やゲームに楽曲を提供してきました。
思い出を書いた楽曲をお聴きいただき、気が合いそうだと思ったら是非教えて下さい! クラシック、プログレが好みです。
制作では、哀愁を漂わせる美しいメロディーにこだわって曲を書いています。耳に残る歌ものやテーマ曲をお探しの方は、是非私にご連絡を! 楽曲はTwitterからお聴きいただけます。
【切ない、哀愁感、ファンタジー、暗い、ロマンチック、感動的、悲しい】といった曲調の、【ロック、クラシック、オーケストラ、バラード】が得意です。
どうぞ、宜しくお願い致します。
これが、自分が作曲家になろうと思った始まりの曲。
確か兄弟が友達からFF7を借りてきて、それが面白かったからって次作のFF8を買ってきたんだった。
当時騒がれた映像美にも驚いたけど、何より「こんなカッコいい音楽があったのか!」と唖然とした。とにかく開いた口が塞がらなかった。僕にとってはそれだけの威力と魅力を持つ曲だったのだ。
「こんなスゴイ曲を作るのはどんな人だ?!」
憧れの植松さんには直に会ってデモテープを渡してきたけど、まだ認められていない。彼に認められて、初めてスタート地点に立てる気がする。憧れを、触れるところのできるところまで手繰り寄せたい。
最近見つけてきたお気に入りの一枚から。この一曲だけを聴くわけではなく、必ずアルバムを通して聴くんだけど、妙にこれと次曲"Generation 1942"は耳に残るから注意を傾けてしまう。
何かを語れるほど聴き込んでいるわけではないけど、東欧には一杯オモロいグループがいるので探し甲斐がある。
バッハが気になってyoutubeで何かイイものはないかと探していたら、これに行き当たったのがマタイ受難曲との出会いだった。
はっきり言って度肝を抜かれた。当時バッハと言えばオルガンしか知らなかった僕にしてみれば、それとは大分趣を異にするこんな曲が存在していたとは夢にも思わなかったのだ。
アナリーゼ(楽曲分析)をしてまず驚いたのは、使用楽器の少ないこと。確か弦にフルートとオーボエ、オルガン、それに声。それくらいだった。そして冒頭からの通奏低音、何とも重厚な響きが僕を捉えた。
3時間にも及ぶ大作中の大作だが、ハマった時は毎日通して聴いた。寝転んで耳を澄ますのが、何とも至福の時だったのだ。
映画"Pink Floyd The Wall"は、間違いなく僕の思想の中核を成している。
周囲の人々からの抑圧や疎外、隔絶は主人公の精神を無闇に傷つけ、深い爪痕を遺すに至った。僕も同じだ。かつて愛した人は、僕に最大級の孤独を与えて蔑ろにした(無論、両親は愛してくれたけど、僕が当時そう考えられなかった)。
この曲では、昏睡する主人公は過去の記憶の中を彷徨っている。死にかけのネズミ、母、教師、医者、様々な思い出が挨拶しにまわってくる。
僕もまた、思い出の中に生きているから苦しんでいる、という意味では主人公と同じなのだ。心地良く麻痺するのは肉体や精神だけでなく、存在そのものもそうに違いない。