gallows_necktie
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※個人的な視点と経験から曲の感想を述べるので作曲者の意に反する記述をする場合があります。
「まぁ❤ なんとオシャレなアルバムカバー! タイトルを見た感じジャズとファンクのベスト盤らしいし休日午後のティータイムにでも流そうかしら♪」
曲の内容はゴリゴリのインダストリアル。無機質で冷たいCR-78のリズムマシンの音が最高のアルバム。
メンバーにポルノ女優や、後に 性転換し新興宗教を創設する人物が在籍。
アルバムカバーは世界で最も悪名高いと言われている自殺の名所。
あとバンド名は男根の隠語。情報過多!!!
"完璧に姿を消す方法"
「私はここにはいない。これは現実ではない。」
"猛獣と餌食では融和的交流は不可能"
一度でも権威の猛獣だと見なしてしまった以上、どう主張しても理解はされず「言葉」という弾丸で撃たれ獣らの餌食となってしまう。
このアルバム一貫してビートにダブ的なエフェクトが施されているポストプロダクションに凝ったアルバム。同時期に活動していたPILやポップ・グループなどのポストパンク系のバンドと類似を指摘されているが本人はそれらのバンドの影響を否定。
幼少期にあった幸福な思い出、価値観 、感性(ワンダーランド)が大人になるにつれて社会のノイズに飲まれ、否定され奪取され捨てられ"蜃気楼"と化し遠くに消えていく。
希望的なポストロック風ギターフレーズのAパートから更に解放的なサビへと続くが、突如ホワイトノイズに襲われ全てが無かったことにされるような曲展開。
あぁなんとグロテスク...
工場労働者が一家心中する曲。
殺す順番が子供→妻→自分というのが鳥肌が立つほどリアルで生々しい。
漫画「四丁目の夕日」をこの曲と合わせて読むと想像を絶するほどの憂鬱を体験出来ること間違いなし!!!
(三丁目の夕日ではないのでご注意を)
植物と一緒にこのアルバムのDX7の音色を聴きながら寝るだけで人生最大のカタルシス。
"輸入してまで食べ残す 不思議な国ニッポン"
俺らが楽しく服を買い美味しくご飯を食べるだけで第三世界の発展途上に止めさることに加担していることに気付かされた曲。
発展途上国より遥かに豊かな生活をしているにも関わらず常に不足感を募らせ、使い飽きたものを簡単に破棄してしまう日本人にこの曲を聴かせて往復ビンタさせたい。
好きな詞
「大きな魚が小さな魚を喰らう
でも僕の問題じゃない、僕にもちょっとくれよ 」