_37ho
「きみの才能が欲しかった」ってすごい秀逸。
憧れる部分があって、そこが好きで、それが才能に惚れるっていうことなのかなと思うんだけど、それを「才能が欲しい」と表現することで重みが増してていいな。
ねっとりとしていて好き。
RPGをクリアした(売れた)あとに歩くから阿佐ヶ谷で朝方の空がオレンジであることを認識できてるのかな。妬み嫉みをこびりつかせていたあの頃に見た朝方は何色だったのかなって思った。
誰かに会いたいのにそれが誰だかわからない
っていう感覚にすごく共感した。
嘉代子さんの場合は、"その会いたい誰か"が大人になった自分だったっていうストーリーがあり、それもとてもときめいた。自分を満たせるのは結局自分で、でも今の自分じゃなくて、知などを手に入れることで成長した自分なんだろうな。
もう無条件に足取りが軽くなる、わくわくする。
「会いたいな」から「君はどう?」まで描かれているのがとても好き。