Keing
大学生の頃、やれバイトだサークルだ、出逢いのきっかけはここにあるはずと信じて止まなかった時によく聴いていたなあ、と今さら。まだ出逢わぬ「君」を妄想しながらカラオケで歌っていた(青い、青過ぎる)。
何だか大人の恋の唄だと思って背伸びしながら聴いていたのだけれど、この歳になって改めて聴いてみると意外と青臭い歌詞だったりしたことに気付いたりもする。
ランダムおじさん、ありがとうね。
疾走感と突き抜けるくらいのバイタリティ。正直なところ、これだけのインパクトを10代で受け止められていたら音楽感や好みも今とは違っていただろうなと思う。羨ましいような、すわ恐ろしいような。
歌い方として語尾を明らかに跳ねさせるような、「ッ」を意識して聴いていると自然と歩調も合わさって歩幅が少し広がります。あと、口角も。
カラオケ。密室で共有する秘密、と表現すると生々しいけれど、平井堅が歌うとそこに切なさが混じってスローバラードのメロディがそんな緊張感を感じさせない。
ずるくてもいい
代わりでもいい
肯定的な言葉だから、白々しさが無くて良いと思うのです。
高校の文化祭とか後夜祭とかで「モテたい」一心で歌っていたら感情移入してそのうちどうでも良くなるけど気持ちだけ盛り上がってしまいそうになって勢いでヨリ戻したくなる……という妄想が止まなくなる感じ。
最近の back numberもそうだけれど男の感情をストレートに歌う曲増えてきたのは時代の傾向なのかな。古くは和歌にうたわれたような言葉に感情を乗せるような、読み手に委ねるけど阿らないというか何というか。
スキマスイッチの「猫になれ」から着想得たのかなって思いました。アンサーソング?みたいな。とはいえ、あいみょんの歌詞やメロディが非常に心地良いです。