大石晴子が新曲を出していました。一昨年のデビュー作が衝撃的でしたが、ゆっくりと自分の表現を深めているようです。
静かに燃え情景が立ち昇る歌声と、そこに寄り添いイメージを豊かに膨らませる演奏に相変わらず感動します。そして、歌無しで成立し得る詞もかなりとんでもなく素晴らしいです。
手持ち無沙汰な夜に外で月を見る、という何の変哲もなさそうなテーマですが、月が街にもたらす静けさと、月を見る自身の感情の機微が美しく綴られていて息を呑みます。ワンフレーズを切り抜くのも畏れ多いです。
もう一曲の"沢山"という曲も同じくらい素晴らしいです。気長に新作待ちます。本当に凄い人だと思います。