北航平の今年4枚目の新作が出ました。コラボ相手の平井さんのピアノがフィーチャーされているのが、ソロ作との違いです。
ピアノがあるとメロディやコードが明確になるので、各タイトルが珍しく日本語のとおり、対象をある程度具体的に表現するような演奏になっているかと思う。ただし、単に物静かな作品でなく、両者の即興的な対話が少しゴツゴツした手触りを残しているし、中にはピアノが打楽器的に機能する曲もある。意外と振り幅があって刺激的です。
この曲は森山直太朗が声で参加しているが、彼の美声を闇のなかで見事に響かせる「間」の作り方が素晴らしいと思います。