さよならポニーテールの12年作で、3人ボーカル時代最後のミニアルバム、という位置付けが惜しい作品。特にメロディの充実度では最高作かも。メンバー全員が1曲ずつ持ち寄っているのに、まとまりが良いのが不思議。
この曲は明るく爽やかな曲だが、盗まれた悲しみが裏側に滲んでいるように聴こえる。恋愛によって心が変わるという不可逆性は、元々のわたしが失われるという意味で悲しいのかもしれない。
なお、タイトル元と思われるMoodymannの"The Thief That Stole My Sad Days"は、漆黒かつソウルフルなグルーヴが悲しみを盗んでしまう超名曲。