テレビは大勢に向けて作られている感じがするのだが、ラジオはなぜか、ひとりひとりに語りかけてくれているような気がした。とくに深夜に聞いていると、孤独が少し癒される気がした。
エッセイにもそういうところがあった。
読書というのはひとりでするものだが、エッセイにはどこか、書き手が生の声で語りかけてくれるようなところがある。闘病中の孤独な身には、それがうれしかった。P267
『頭木 弘樹 - 口の立つやつが勝つってことでいいのか』。
自分も罹患したときに、部屋にあった買った覚えがない遠藤周作のエッセイを読んで心の滋養を与えてもらった。この感覚わかるなぁ...。
悲しい。ご冥福をお祈りします