夜の湿度が高まるとサニーデイの"24時"を聴きたくなります。完成系となった前作から1歩進めようともがいて、それが長編ドキュメンタリー的な作品に結実してます。
それぞれの曲のアレンジに混沌を感じるものの、湯水のように湧き出る曽我部恵一の楽曲は引き続き高水準なので、何だかんだすんなり聴けてしまいます。
本編のラストを飾るこの曲は美しい大団円。24時を迎えて全てが満ちるような充足感があります。しかし、これで終わらずに8cmのボーナスディスクで"ベイビー・カムヒア組曲"を入れるあたりが業の深い作品でもあります。
【 #好きなポイント 】
・シンプルな音のドラムマシン
・GM7とCM7中心の寂しげなコード進行
・乾いた音のパーカッションと少し籠り気味の音のベースが追加されるところ
・間奏での「トゥー↑ トゥー↓」という高音のギター
・このまま終わるかと思いきや全楽器がまた復活して盛り上がるところ