一言で言うと2024年最強のJPOP。豊富なアレンジ展開と変拍子、転調、ボーカル藤原の重厚な歌が描く詩世界と、それを最高出力で表現する楽器陣。本来であれば玄人向けになるような複雑な展開を圧倒的ソングライティング技術と絶妙なバランスで見事にJPOPに消化していて圧巻。アニメのopということもあり、作品の世界観を非常に高い解像度で言葉、音、時間で表現できていて、脱帽。特筆するべきは、ストリングスとサックスのアレンジで一気に曲の世界観に引き込むような吸引力のあるイントロ。そしてなんといっても、思春期特有の感情の揺れ動きや、もどかしさ、青春の恋を追体験するような目まぐるしいアレンジ展開。何回も泣ける。
ゆったりとしたバラードのような感じかな、と思ったら、歌詞のフレーズの間が切ってつけたように短い。例えば、『気持ちの整理がつかないままに』の歌い出し。次のフレーズまでひとつ休止があってもいいのに、半休止で繋いでしまう。その次のフレーズも同じだ。文章でいうなら、「。」を使わず「、」「、」というような。ぱっぱっと移り変わるので、感情のほとばしりとか、疾走感を僕は感じる。Bメロの転調、間奏もそのまま突っ走って、そしてサビ「春の中」。このサビが、透明な裏声で始まるのが凄い。ようやく大きな呼吸をして、いままでの思いの丈をぶつけるようだ。そういえば、blueとは青春の色か、とも思った。
#20
流石ヒゲダン
ファンにカラオケで歌わせる気がない笑
歌詞だけじゃなくて曲調でも青春を表現するのすごすぎる