Vampire Weekendの新作。今まで食わず嫌いでしたが、花粉で憂鬱な頭を晴れやかにしてくれてます。
凝った作りでもロックの痛快さを保持しているのが絶妙なバランスです。リズムがシンプルかつ軽やかなのとメロディがすんなり届いてくるカジュアルさのお陰でしょうか。若干くぐもったりノイジーな上モノの音は、少しレトロでカラフルながらも歪んだレンズで見た世界のように違和感を残していて、それが今の空気感ともマッチするのが良いです。素晴らしいジャケとタイトルも射抜いている感じがします。
ハイライト"Mary Boone"から繋がるこの曲は地味ですが、この透き通る美しさが静かにラストを導く流れが好きです。