"ぼくはゴッホじゃやなんだ
やっぱりゴッホじゃやなんだ"
冒頭、焦燥感のあるドラムに乗せて歌われるのは、六畳一間の部屋であてのない妄想を巡らす若者の姿。
逡巡の末に導き出された「ゴッホじゃやなんだ」という叫びに心が震える。
ゴッホのように死んでから伝説になる人生なんてまっぴらだ、俺は今伝説になりたいんだよ!とでもいうような貪欲かつ純粋な思い。瞬間瞬間を必死で生きようとするその姿は、間違いなくロックスターだよ。
#TSUTAYAこれは聴いておきたい不滅の名盤
ドレスコーズ『バンド・デシネ』(2013)
ドレスコーズはVo.志磨遼平を中心としたバンド編成だが、2014年からメンバーを固定せずに活動している。
志磨のクセが強い歌声に、独特な歌詞が相まって個性的な曲が産み出されている。
特に張り上げた声が特徴的よね。
とりあえず、ワタナベイビー系と呼ぼう。