遅ればせながら先日はじめて聴いたのだが、「なんでこんな名曲があったのにおれは聴いていなかったんだ!」という気持ちで、ここ最近毎日聴いている。10代のころに聴きたかったなあ。そもそもブライアン・イーノってアンビエントのアーティストだから歌モノなんてほとんどないと思っていたのだが、よく考えたら全然そんなことないんだよな。
ところで、最近は寝るときに音楽を聴くことが多くなったのだが、ヘンにYouTubeとか観ちゃうより睡眠の質も良いし、何より雑音が電車の行き帰りよりはない中で音楽を聴けるから、些細な質感とかも聴き取れてとてもよい。雑音混じりの中聴く音楽も、それはそれでまた良いんだけど。
"By This River"の色んなver.を聴いていました。これがEnoのオリジナルです。
ピアノのフレーズも歌のメロディも驚くほどピュアな美しさで無限にリピートできます。本人の素朴なボーカルも奇跡的にマッチしてます。
"By This River"プレイリストで延々と変奏を聴いていると本当に心地よいです。
オリジナル
カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画「息子の部屋」のエンディングでこの曲のイントロが流れてきて、知ってる曲なんだけど、誰の曲だっけ?となって笑 ボーカルが聴こえて、イーノさんだと分かったんだけど。イーノさん大好きなのに本当にファンなのかという… 言い訳なんだけど、この人の好きなところは歌というよりは、印象に残るイントロだったり効果音なんすよね。この人のソロアルバム聴いてるとアイデアの宝庫。後にイーノさんがプロデュースする曲のアイデアが既にあったりします。U2のあの名曲とか。あと自分のことノン・ミュージシャンと言ってるところも好き。ミュージシャンというよりは芸術家。尊敬してます。
これを子供を抱きながら聴くと、無茶苦茶愛おしくなる。
僕たちはここにいる。かつて落ちてきた空の下で。そうかつて落ちてきた空の下で。
僕たちはここで待っている。でも僕たちがなぜここに来たのかが思い出せない。なぜここに来たのか。
こんなにそばで抱いてるのに、やけに遠くに感じるときがある。なぜここに来たのかがわからないからだろう。
でもわかってもわからなくても、子供達と巡り合うのは、偶然ではなく必然だったのだと思う。とても好きな曲だ。