僕は楽曲のほとんどが楽器ひとつの伴奏と歌だけで進むようなシンプルな曲が好きなのだが、その原体験はこれだったのかもしれない。急にこの曲のことを思い出した。昔、YouTubeに「遠くへ行きたい」という、そのときのなんとなくの気持ちをそのまま検索窓に入れて見つけた曲だ。
この曲を見つける前、たしか高一のとき、この曲の一番の歌詞とまったく同じように夜明け前にギターを持って家を出て、いつもの通学電車沿いを何時間も歩き続けたことがある。途中で道に迷ったので、学校まで歩き切った達成感はなく、しかしギターを運び続けていたので体が痛かった。最近背中が痛いから、なんとなくそのことが思い出される。