quasimodeが2012年に発表したアルバムで、最初に気に入った曲が「Slow Motion」です。
サウンドはソウル・ミュージックの一派であるモータウン。聴き手の心をほぐす軽快な音に魅せられます。
四人が紡ぐピアノ、パーカッション、ベース、ドラムの音は総じて心地よく、ハッピーな雰囲気のホーンや涼しげなストリングスが華を添えます。
作詞と歌は土岐麻子です。軽快なイントロで音の世界に導かれ、彼女の歌声が聞こえると、ふわりと温かみが広がります。
多彩な演奏に溶け込みながら、歌声は少しずつ表情を変えて響きます。寂しさを誘う歌詞と相俟って、表情豊かなボーカル表現に胸が締め付けられます。