アトモスフィリックなR&Bを作り上げるGallantの2016年デビュー作。
Frank Ocean以降のアンビエントでドリーミーなサウンドをベースに、ニューソウルから脈々と受け継がれる官能的な歌表現を追求する。
芸術肌なプロダクションを施すが、メロディは親しみやすくスムースなので、ヒットしたのも頷けるバランスの良いアルバムだ。
Mtume「Juciy Fruit」という大ネタ使いの本曲だが、深く沈み込むようなアレンジで無二の世界観を創出。
儚く消え入りそうなファルセットはPrinceが憑依したかのよう。
そこから力強い地声で歌われるサビへの展開には、えも言われぬカタルシスが宿っている。