不世出のシンガー・ソングライター
ローラ・ニーロが十代の頃に愛聴していたであろうR&Bクラシックスに取り組んだカヴァー・アルバム。往年のドゥーワップ・グループへのオマージュとしてコーラスにラベルが起用された。
ゴージャスなストリングスによるスケールの大きなサウンドが特徴だが、ここで聴けるのは、ラフで身近に感じられるライヴ・アルバムのようなサウンド。ニーロとラベルの歌唱、バンドの演奏が熱を帯びて盛り上がっていく様子が生々しい。
吉田美奈子のそっくりさん…というか、むしろこっちが本家であった。ローラ・ニーロの2nd『イーライと13番目の懺悔』に収録された名曲。あのフィフス・ディメンションにカヴァーされた事でも有名な曲であり、60年代らしい力強いアレンジと歌唱力を満喫できます。
若干バート・バカラックを想起させるメロディー・ラインやストリングス、ホーン・セクション等が巧みに絡み合って極上のポップスを創出している。
この曲を聴くと無性に冨田ラボ(ex.キリンジ)の雰囲気が頭を過ぎるのは果たして私の妄想か❓
何にせよ今聴いても全く古びない、シティ・ポップ好きにも好意的に受け入れられそうな実に魅惑的なナンバーである。
#RollingStone誌が選ぶ歴代最高のアルバム500選2020Ver.
463位:Laura Nyro『Eli and the Thirteenth Confession』(1968)
伸びやかな歌声は60年代後半のNYに響き渡った。
ソウルフルに歌い上げるローラ・ニーロの2ndアルバムがランクイン。
彼女の曲を一躍有名にしたのはThe 5th Demensionのおかげだろう。
数多く彼女のカヴァーをし、好ヒットを記録している。
若く亡くなったニーロの歌声と曲は残していかないとなと感じる。