ハロウィンですね。帰路に仮装した人達に出会いました。このジャケのBrian Enoが混じっていても気付かなかったでしょう。
Robert FrippとBrian Enoによる初作(73年作)。以前紹介した次作よりも荒削りだけど、未知の領域に手を突っ込んでみる楽しさを両人は感じてたんじゃないでしょうか。
EnoのミニマルにうねるシンセにFrippのロングトーンなギターのセッションで、A面とB面の録音時期には約1年の開きがある。後に録ったこのB面曲は、ハープのようなギターのアルペジオが効果的で、まさにジャケの如く鏡面的な世界を作り出す。Frippのギターを聴きまくれるだけでも嬉しいです。
最近またspotifyで聴けるようになった名盤(75年作)で、初期エレクトロミュージックのアナログな暖かさが神憑り的な桃源郷を現出させております。特に冒頭の2曲は完璧。この2曲目はRobert Frippのギターとシンセの絡みが尊い。
余談というか妄想ですが、本作の1年前に"Starless"をもってKing Crimsonを解散させたFrippが、本作をもって頭上に星空を取り戻せたとしたら何だかエモいなあと思いました。
Robert FrippといえばもちろんKing Crimsonですが、ソロ活動もけっこうやっています。Brian Enoとのコラボもいい感じなので、これから色々聴こうと思っている次第。
本作は、即興演奏を譜面に起こしてオーケストラに演奏させた作品(12年作)。Fripp本人の演奏は入っていない。本当に元は即興なのかと思うくらい美しい楽曲たちにうっとりします。ジャケットも素晴らしい。