入江陽の新曲。久々のアルバムも肩の力の抜けた快作でしたが、その肝は共作なのかもしれません。
本人はメロディと歌詞と歌唱、トラックや演奏は他の2人が担当。ギターとボーカルサンプルが飛び回り、程よく緩くシンプルなビートと絡むことで、楽しくも味わい深いトラックになってます。
歌詞も強烈で、「君or僕は〇〇してる」というシンプルな構文を繰り返すだけなのに、繰り返しが層を成して少しずつ意味を形成していく感じが面白いです。「ふりをする」の挟み方なんか絶妙です。
彼が歌うとユーモラスでネオソウル味が自然と滲み出るところは相変わらず好きです。
入江陽の新作のLPが小刻みな発売延期を経て届きました。暖かくなってきた今こそ聴いてほしい。
リリース直後に投稿したときは、普通にポップでいいなと思ってました。今回大きめな音で聴いたところ、アレンジの異様さが少し見えてきた気がします。この曲もメロウかつサイケデリックな風合いで、文字通り"ときめきだけ大事"にした突き抜けっぷりを感じます。
ゲストが多数なおかげか風通しが良くて、何とか中毒症状に陥らなくて済みます。
入江陽の7年振りの新作はバレンタインリリースに相応しいラブソング集。"恋愛"のタイトルに偽りなく、清々しいほどにポップです。
語りかけるような優しい歌唱が、以前は素性を知れなさを浮き彫りにして不気味な感じがありましたが、今作では素直に聴こえる気がします。独特のソウル味が耳にこびりつくのは相変わらずですね。
CDも同時リリースとは思いませんでした。とりあえずLPは予約しました。
ちなみに7年間に出たシングル群だけでもアルバム2枚分くらいになりますが、直近作を除き本作には収録されてないので、併せて聴きましょう。クオリティは全く劣りません。
https://mf.awa.fm/41OJx6h
1999は羊文学、1998はLamp、1997は入江陽です。いよいよ2月にアルバムが出る入江陽の専ら最新作(17年作)。ポップとシュールの振り幅が凄まじくどんな顔をして聴けばいいのか分からない怪作。
この曲は最もポップサイドに振り切った名曲。他の曲との落差が大きく、逆に怖くなってくる気もする。ポップな曲だと彼の歌の独特の優しさに謎の温もりを感じます。シュールな曲だと本当に真意が見えないという二面性…にギャップ萌えする可能性もある。
先行シングルを聴く限り、ポップな会心のソングブックとなることを期待です。そうじゃくてもきっと面白いでしょう。
入江陽が7年振りにアルバムを出すということで、藤井洋平に次ぐ奇跡と言えます。しかし、彼はここ数年でシングルを出しまくっているのが異様で、今年はこの曲で6枚目。実はVaundyに対抗しているかもしれない(彼も6枚だった)。
未だに得体の知れないSSWですが、この曲のように女性とのデュエットは当たり率が高いです。うまく寄り添える歌声なのがいい感じ。
"海に来たのに"とか"海に来るつもりじゃなかった"とか、移動自体が何か余韻を残す感情を喚起させる不思議な目的地が"海"という場所なのだと思いました。
未だによく分からないSSWの筆頭といえば入江陽。近年は散発的なリリースになっているのが残念で仕方ない。でも、新曲を出すとしっかり刺さるのである。この新曲は、極上のチルアウトソウル。ナンセンスな歌詞の裏側にも何か恋人との目に見えない絆のようなものがあるかもしれない。エモいのかもしれない。
真正面からの表現をかわし続ける歌詞ととぼけた歌唱には優しさを感じたりする。アルバム熱望。
#210
爪 feat. 入江陽 / ぜったくん
★★★☆☆
この人らは世界に出てくべきだし、人気出ると思う。コルピのような、日本版フォークメタルの決定版。何で聴いたか忘れたが、これが求めてた日本のメタルだ!と驚いた。酒は飲まなくてもいいんだけど、これライブで聴いて盛り上がらないわけない。
会わない方がお互いのためだって分かっているはずなのに。長くは続かないと分かっているから、今だけは一緒にいてほしい。そんな安っぽい恋愛も良い。