ファースト、セカンドが最高だった鬼才ファンカーVan Hunt。
ブルーノートからリリース予定だった『Popular』が発売中止という憂き目に合い、その後自主制作で本盤をリリースしたのが2011年。
再生したCDを間違えたかと錯覚するようなガレージロック・ナンバーから始まる本盤は、まるでPrinceの『Around〜』の2010年代版とも言いたくなるような極彩色の音楽絵巻。
ストレートなロックからパンク、既存路線の濃厚ファンク、ニューウェーブ、さらにはトリップホップまで飲み込んだ奇抜さが光る。
そんな中でこの曲は最もオーセンティックなソウル・バラード。無垢な美メロに心絆される名曲。
Van Hunt
- Rahsaan Pattersonのプロデュースなど裏方仕事をこなしてきた才人が2006年にリリースした2ndアルバム収録曲。 ネオソウル・ムーブメントに接続した人物ではあるけれど、ネオソウル周辺よりも、明確にPrinceの影響が大きい1曲だ。Princeは2006年に『3121』という傑作をリリースしているけど、Van Huntのこのアルバムは比肩しうるクオリティを誇る素晴らしい内容だと思う。 タイトで鋭角なカッティングギターと粘着質なグルーヴ、セクシーな低音と変態的なファルセットを行き交うヴォーカルスタイル。Prince愛モロ出しだが、確かなオリジナリティも持ち合わせている最高の1曲。