Carlos Aguirre Grupoの初作(00年作)。近所のブックオフで本作を見つけ、「何故こんな傑作を手放すのか」と内心怒りました。日本盤が出るまではアクセスが難しい盤だったのに…今やサブスクで聴けますが。
河の流れ、風の囁き、星の瞬き、土の薫りが演奏の呼吸の間に確かに息づいて極上の洗練に到っています。詞も同様で「過ぎていくというその条件は川の身体を支配する」という感性で時の流れを表現した、この曲の美しさは宇宙的ですらあります。
彼の来日公演を大雪の山形で静かに堪能できたのは音楽体験として一生大切な思い出です。手元にあるCDもその時買いました。真ん中の絵は1枚1枚異なります。
Fernando Silva,Carlos Aguirre,Silvia Salomone,Silvina López,Jorge Martí,Abdul La Música Y La Palabra for bashfull
アルゼンチンのネオフォルクローレシーンにおけるキーパーソン Carlos Aguirreが、2004年に発表しCarlos Aguirre grupoによるアルバムより。
通称赤盤と称される、名盤の一曲目を飾る本曲。
アルゼンチンの川沿い音楽の瑞々しいハーモニーをたっぷりと取り入れ、そよ風の様なやさしいヴォーカルと楽器群のアンサンブルが美しく流れる、美しいネオフォルクローレ。
アギーレの名前を辿ると何かしら隠れた名アーティストが関わっていたりするので、本当にキーパーソンというかなんというか。
アルゼンチンネオフォルクローレは日本のコンテンポラリーとも親和性が高いのでおもしろいです。