邦モノジャケ。
1stEP 2013年発。
以後バンドを解散、ソロとなる。
(楽曲の表現に対して責任を持つため、らしい)
黒塗りにかろうじて読める黒キ渚。
拗らせた、ただごとでない存在感。
多くの目を惹いた名ジャケット。
アタック感、メロディ、勇ましさ。
少しの病み。
このアルバムが一番好き。
めちゃくちゃ秀逸な歌詞…
「冷たいはさみ 背中に当てれば
あの日と同じトリハダ
冷たいはさみ 背中に当てれば
何故だろう 火傷よりも熱い」
この曲がシングルA面でなくカップリング曲扱いで良いの……?
アルバムにもまだこのバージョンは収録されていないし。
黒木渚さんの曲の中で一番好きな曲。
歌詞もメロディもタイトルも個人的に抜群のセンスを感じるし、彼女のハスキーな歌声がこの歌の色気と情感を増幅している。
この曲が収録されているシングルのA面は「君が私をダメにする」。
君ダメがストレートで明るくて、幅広い人の心に響くラヴソングであることは疑いようがないし、私も大好きな曲だが。
それでも私は「エジソン」ばかりリピートしてしまう。
今の旦那と付き合い始めた頃に死ぬほど共感してた。
ほんと恋愛って知能低くなるよね。
でもそれが楽しくて、罪悪感もあるけど気持ちいい。
間奏の楽器の荒ぶり方からのCメロの静けさのギャップ好き。
黒木渚がファンの女性達と共に叶えられなかった恋、本命になれなかった恋などのエピソードを募った中で、歌詞を紡いでいった曲。
元は、この曲がデジタルリリースされる、ひと月前に発売のベストアルバムの特典として披露されていた。
カード型(QRコードを読み取るとデータクラウドへアクセスする形式)で歌唱とピアノのみの楽曲。降り止みそうで降り続く細い雨の様な曲だった。
一方、QR版以上の感情の高まりが、声からも楽器からも伝わる。
序盤、森の中をさまよう様な心は、サビで一挙に燃え上がる。慰め程度の恵みの雨では消えない熱量。
短く儚いことを知ってしまっているからこそ灰も残らない強さ。
まさにマグマに。
ライブ1ヶ月前を切り、グッズ情報も解禁されたロックの日の夜には
あぁあぁあぁ!
と叫ぶ小気味よい「テーマ」を聞かざるを得ない。黒木渚でロックと言えばこれかな、いやあれかな、迷うからこれで。
毎度、最高を更新してくれるライブアクト
“たまにで良いからこんな夜があ“るから、彼女の作品に触れられるから、ハリを持って生きていけると自信を持って言える。
先日発売されたベスト盤には収録されてないから、たぶんライブでは歌わないんだろうなあ、寂しい
けど、他のどの曲を引っ張り出してくれるのか、セトリを考えるのもまた良し。
バンドが解散しても、大切な喉を患っても、何度も何度も何度も何度も立ち上がってステージに立つ彼女に惹きつけられない訳がない。
朝仕事に行くことが億劫でも、大切な人が離れて行った時も、いつも寄り添ってくれてありがとう。
2022年7月8日に「100周年記念ライブ」と銘打った10周年ライブが催される。
チケットも未だ購入可能とのこと。
黒木渚は『SAKAE SP-RING 2013』の時にTIGHT ROPEで観てる。
この時はまだ「黒木渚」というバンドだった。
この曲がもうタイトルからしてインパクトありまくりでずっと気になってた。
生で観ると、声も抜けがイイし、言葉がすんなり入ってきてとても良い歌だった。
ボーカリストとして素晴らしい表現力。
また、小劇場っぽい雰囲気が独特で、音楽の世界観もとても面白い。
この日、強烈にガツンとやられた。
なので、まさか、この年にバンドを解散してソロになるなどとは思いも寄らなかったなあ。
他のメンバー大丈夫か?と心配になったもの。
なお、彼女がソロになってからはまだ観てない。