Lô Borges
- Lo Borgesの96年作。 本人によるアコギ+エレキギターにパーカッションが基本の比較的シンプルな編成による作品ですが、地味ながらとても素晴らしい作品です。 浮遊感のあるギターとパーカッションの多彩なサポートにより、終始心地良い軽やかさが生まれていて、本人の歌ともすごくマッチしています。適材適所で加わるフルート等の+αなアレンジも自由さを削ぐことなく華を添えます。 特にこの曲と、続くCaetano Velosoとのコラボ曲がハイライト。陽光を浴びて身体が温まっていくような優しく健やかな高揚感がとにかく美しいです。 繊細さが光る本作、Elliott Smithが好きな人にも刺さるのでは。
- Lo Borges死去というとても悲しい知らせが… "A Via-Lactea"と"Nuvem Cigana"という2作は私にとって神棚的作品です。しかし、Spotify未解禁なので、断片的に聴けるこのベスト盤を聴きましょう。 かなり独特なメロディばかりですが、口ずさんでしまうくらいには印象的ですし、繊細なようで時に雄大さを感じさせる多面的な魅力があります。 そのメロディを彼が歌うことで感じる、夢見る少年的な青さは特に他では得難いものです。 歌と並走するメロディアスなギターもこれまた素晴らしく、コーラスやストリングスも絡むと、オーロラと流星群が降り注ぐような幻想的な世界が現れます。美しい。
- Lo Borges一世一代の名曲こと"街角クラブ2"のソロver.で、"A Via Lactea"(79年作)という名盤に入ってますが、サブスク未配信。 天を駆ける流れ星のように儚いメロディが、ここでは本人とお姉様のデュエットと流麗かつ繊細なアレンジでさらなる高みに到達。Milton Nascimentoのスキャットver.が有名ですが、Loのお兄様の詞もあまりに素晴らしいので、やはりこちらを決定版としたいですね。これを20歳で書いたLoは天才中の天才です。 男たちと呼ばれた それは 夢とも呼ばれた 夢は老いない 催涙ガスのまん中で 静かに静かに 生き続ける そしてまた、一日が過ぎていく
- Lo BorgesといえばMilton Nascimentoとの"Clube Da Esquina"(72年)が有名だが、私はソロ作の方が遥かに好きです。"A Via Lactea"(79年)と"Nuvem Cigana"(81年)がspotifyで断片的にしか聴けないことは悲劇。この曲は後者のタイトル曲。 ぱっと聴いて分かるとおり、メロディの展開が全く分からないのにポップなのがまず奇跡的。本人の青年感溢れるボーカルもまたメロディとの相乗効果でバレアリックに響く。そしてあまりに夢見心地なサウンド。予想の斜め上をいく名盤といいたい。 なお、"A Via Lactea"の方が普遍性高めです。