90年代から00年代初頭のloren connorsがたまらなく好き
Evening Air (2024)
アメリカのギタリストの98年作より。
ギターのメロディを追いかけるようにハミングの女性ボーカルが重なってくる。
即興で合わせたような不安定さの中に特有の幽玄な美しさがある。
Arborvitae (2003)
あのジム・オルークにも多大なる影響を与えた前衛的フォーク・シンガーのローレン・コナーズの2016年作「lullaby」より一曲。アルバム・タイトル通り、ある種の子守唄のような雰囲気があり寝ながら聴くとスヤスヤ眠れそうなナンバー。
このような耽美的で儚い雰囲気が、実にメロディアスで泣ける秀逸な曲である。この人の場合、毎回金太郎飴みたいなアルバムしか出さないのでその辺がやや食傷気味にも思えるがクセになるとなかなか抜け出せない中毒性がある。そこが凄い。
混迷の21世紀初頭を生き抜く為の「処方箋」とも言える真性のアヴァン・フォーク。幻視者、コナーズの面目躍如と言える屈指の名曲。
アメリカが誇るオルタナティブ・シンガー・ソングライター二人組による共演盤から一曲。ケイス・ブルームの心ここに在らずな歌声と、ローレン・コナーズの酩酊状態とも取れるギター奏法が心に染み入る名曲。
コナーズの爪弾くギターが練りなす夢幻の世界。この世のものとは思えないブルームの美声にノックアウトされずにはいられない。これぞアシッド・フォークの真骨頂。今ではかなり入手困難なレコードであるが、中古で売っていれば大金叩いてでも買いますよ。
独自の美意識が強い人達なので、万人ウケは目指していないんでしょうが、あくまでマイナー枠で歌い続けてほしいシンガーだ。まさしく「孤高」の二文字がピッタリ合う曲である。
今朝はKath BloomとLoren Connorsの84年録音の共演盤からスタート。すごく良い。