Hiroko Taniyama
- 曲名の詩的センスが素晴らしい。 そして前奏が始まった瞬間、この曲にはこの曲名以外あり得ないこと知る。 谷山浩子さんの作詞の才能は今更語るまでもない。 数多ある名曲の中で、曲名で推すなら私はこの曲だ。 澄んだ水面のさざ波を感じるような透明感。 そこに差し込む日差しのきらめきのような爽やかさ。 音楽と歌詞から自然と心に湧き上がる情景がただただ心地よい。 浩子さんらしい、みずみずしい感性が光る言葉選びで綴られる物語が眩しく、ノルタルジックな気持ちになる。 ここ数年の夏は暑過ぎる。 なかなか下がらない気温に憂鬱になる時、夏ならではの美しさに浸りつつ、涼やかな気持ちになれるこの曲を聴きたくなるのだ。
- 子どもと聴きたい谷山浩子さん。 「ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ」のリズムがなんとも楽しい。 怖くない方の谷山浩子さんの童謡である。 花さかじいさんのように行く先々に花を咲かせる猫のことを歌っている。 花さかニャンコが歩けばあちこちに花が咲き乱れ、喧嘩をする人も笑顔になる。 やがて地球上を花で埋め尽くしたニャンコは宇宙に飛び出し、銀河に花を咲かせて回り、最後はブラックホールにも花を咲かせんと突き進んでいく。 途中まで童謡らしい歌詞だと思っていたのに、気付けば宇宙を舞台とした壮大なSFになっている。 可愛らしいメロディのまま。 浩子さんの特異な世界観はどこまでも私の心を掴んで離さない。