曲名の詩的センスが素晴らしい。
そして前奏が始まった瞬間、この曲にはこの曲名以外あり得ないこと知る。
谷山浩子さんの作詞の才能は今更語るまでもない。
数多ある名曲の中で、曲名で推すなら私はこの曲だ。
澄んだ水面のさざ波を感じるような透明感。
そこに差し込む日差しのきらめきのような爽やかさ。
音楽と歌詞から自然と心に湧き上がる情景がただただ心地よい。
浩子さんらしい、みずみずしい感性が光る言葉選びで綴られる物語が眩しく、ノルタルジックな気持ちになる。
ここ数年の夏は暑過ぎる。
なかなか下がらない気温に憂鬱になる時、夏ならではの美しさに浸りつつ、涼やかな気持ちになれるこの曲を聴きたくなるのだ。