アルゼンチンの奇才Mono Fontanaの2nd(07年作)は、何度聴いても距離感が変わらない不思議なピアノ作品。
環境音や色々な音のサンプルが背景を流れていく中、それらの音と会話するようにピアノの演奏が続けられる。そう書くとクラシカルな音を想像するが、そこには収まらない懐の深さを感じる。何というか音楽が生まれる瞬間の未分化の生々しさ(あるいは野性味)みたいなものが刻まれており、静かな曲は多いが非常にスリリングな作品だと思う。
この曲は珍しくテンション高めで、前述の生々しさが分かりやすい。
Mono Fontana
フィールドレコーディングなどのいろんな音が心地よく聞こえるこの頃。