宇野常寛がよく、SNSのような閉じた相互評価ネットワークの外に(精神的に)身を置くことが重要だと伝えている。
素敵な景色や料理、恋人の笑顔などを前にしたとき、僕らは写真を撮る。写真はSNSに投稿する=誰かに見てもらうために撮る。この時、より高い評価を得ようとする心が働く。宇野は「そこから脱して物事に熱中せよ」と説き、優里は「シャッターを切る時間も君に触れていればよかった」と深く悔い入る。
別れた後にインスタに残った写真を眺め「カメラでは映せないもの(※コメント)が君と僕の間にあった」と気づく描写。写実的で明解でありながら、現代の生活における抽象的な課題を示している。めっちゃいい曲。