去年の暮れに出て、聴かなきゃなあと思って早7ヶ月…すみませんでした。betcover!!の4作目で、一応過去作は聴いていたはずだが、さっぱり思い出せないほど本作の強烈な印象で上書きされてしまった。
ロックの中でも、特に怪しい(妖しい)ロックは絶滅危惧種。で、ありがたいことに本作は徹頭徹尾怪しい。夜霧の中をふらつきながら歩き続け、己のグルーヴのみで進んでいく様がめちゃかっこいい。かっこいいものに対してはかっこいいと言えばいいのだ、と開き直れるかっこよさ。開き直らせてくれてありがとう。本当にかっこいい。
安部公房の壁みたいなカオス。ジャズの緊張感をバンドサウンドに絶妙なバランスで落とし込んでて何回聴いても飽きない。betcover!!は『時間』でもそうだったけど、ほんとに雰囲気が圧倒的。