昨日、星野源さんの「よみがえる変態」を読み終えてからリピートしている曲。
星野さんの楽曲に惹かれる理由は、星野さん自身から滲み出る、垣間見える、零れ落ちている、「闇」にあると思う。
希望だけを語らず、世の中に幸せだけが溢れていると断言しない。むしろ、世の中なんてクソみたいなんだと訴えている気がする。
星野さんの曲を聴いていると、己に絶望したり、社会に憤慨したり、悲しさや寂しさや切なさで死にそうになったりしているのは、自分だけではないのだと、そう思える。
どちらかというと俳優のイメージが強くて、歌手としては「ドラマタイアップ曲で歌い踊ってる人」というくらいの印象だった。
最初のシングルであるこの曲を聴いて、作詞が本人であることも含めてびっくり。
人と人との間にある、映えない不細工な感情の愛おしさ。くだらないの中にある美しさ。
なんでこんな、人生の機微をすくい取って、言葉にして、歌えるんだろう。
俳優が歌った、のではない、歌手としての確かな才能と表現力を感じさせる一曲。まさにマルチな人だなと思う。