Ana Frango Elétricoの3rdアルバム。60年代から70年代のソフトロックからの影響を感じながらも、やはりブラジルのMPBのもつ独特なオーラに包まれている。Adriana Calcanhottoに近い印象を抱く。
全体的なPOPセンスはTribalistasかMarcelo D2にも通ずるところを感じる。ポップでありながらもジャジーなのはブラジル音楽の奥底にBOSSANOVA、JAZZがどうしようもなく根付いているからだろう。だから、海外の音楽を取り込んでもブラジルの音楽にしてしまう。この土壌の強さこそが文化の強さなのだと思う。どうしようもなくMPBになってしまう。