ところが実際には、孤独を感じるのはたいてい、一緒にいる相手がひとりもいないからではない。
変わったところをいろいろ抱えているありのままの自分をきちんと理解してくれそうな人があまりいないからなのだ。
食事相手を見つけるのはそう難しくないし、天気のことならいつでもだれかと話せる。
ただ、だれかと話せばたちまち孤独でなくなるわけじゃない。 孤独でなくなるのは、悩みや悲しみを打ち明けて、理解してもらえるときなのだ。
ようやくだれかに話を聞いてもらっているとき、わたしたちは孤独を感じなくなる。P23
アラン・ド・ボドン - メランコリーで生きてみる