目が覚めるほどに美しい作品。これ以上ないコラボレーションと言えるかもしれない。野口聡一が宇宙滞在中に書いた詩に矢野顕子が曲をつけて歌っている。
詩というよりは日記で、それ故に宇宙と対峙した一個人の純粋な思いが出ているところが素晴らしい。地上の人には想像もつかないことが宇宙ではリアルなのだと想像できる。
そして、それを音楽に昇華する歌とピアノも見事で、聴き手も宇宙を冒険するワクワク感や、宇宙の途方もない美しさを共有できるようなパフォーマンスだ。ピアノの凛とした音もよい。
子どもは夢を持てるし、大人は自然や芸術の美しさに触れられるので、万人に聴いてほしい。