高橋久美子の「いっぴき」というエッセイ集かつ半自伝的作品を久々に読みました。チャットモンチーは3人とも作詞するのが特徴的ですが、私は彼女が作詞した作品が一番好きかもしれない。
彼女の文章にしろ詞にしろ、瑞々しくしなやかかつカジュアルな言葉と、見え隠れする子供心な冒険心(挑戦心)みたいなものに惹かれる。そして、言葉を刻むというか、言葉を残すことへの強烈な意志があると思う。
この曲はキリンジでいう"今日も誰かの誕生日"なのかも。バースデーソングに「繰り返し 希望と絶望」という歌詞が素晴らしいし、あっけらかんとしたメロディも完璧。3人時代のベスト盤のラストがこの歌詞で終わるのがとても好きなんです。