シングルの方が衝動的で好きだ。「ふつうの軽音部」から入ったが、なぜこんなピッタリな歌を見つけてくることができるのか。文化祭の回は何回も読みたくなる。
キラキラに見えるあの子にも、ブスでどうしようもない弱男にも、それぞれの地獄がある。ロックンロールの轟音は、スタッズのついたベールで地獄を覆い隠してくれる。ベールの中で叫び暴れ回る大義名分を与えてくれる。弱きもののためにロックンロールがあるのなら、銀杏BOYSがあるのなら、それは喜ばしいことである。
「ロックンロールは世界を変えて」
私は銀杏に気付くのが遅すぎた。深さが足りなかった。