筋肉少女帯の本作も30周年ですね。妄想を巡る救いのない作品で、勝手に同年のオザケン"Life"の対極に置いてます。しかし、大槻ケンヂのカルト感と鉄壁のメタルサウンドが噛み合うと、ポップに聴こえるのが凄いです。
サブカルとオカルトに塗れた負のエネルギーをあっけらかんと放射するボーカルが代え難いです。この曲では死者の少女4人との掛け合いが曲として成立していますが、こういうアイデア(妄想)を大真面目に具現化する所が圧倒的にオリジナルと言えるのではないでしょうか。
冒頭では救いがないと書きましたが、地獄まで突っ走る徹底っぷりは絶望を緩和する効果があるかもしれません。
滅多に聴きませんが超名盤です。