色んなメディア等で年間ベストが出れば出るほど、何も聴けてないと悲しくなり、急かされるように聴いても面白くないと思いつつ、でも聴くとその素晴らしさに感謝する…という意味の薄い逡巡を繰り返す年末です。
さて、このロンドンのバンドも、たぶん私の苦手なポストパンクっぽいやつだと思っていたら、そういう要素も含みつつもとてもいい作品でした。
クールな男女ボーカルと、チープさと生々しさの間をいく圧倒的に"いい音"が、全編から漂うミステリアスな官能性ととてもマッチしているのが凄い。
そして、最後にこんなクライマックスを持ってくるのもズルい。先日紹介したTara Clerkin Trioと同じ空気を感じます。