「燃えることのない青春は経験の蓄積のない老年をもたらす」って格言があるそうな。青春期は単なる期間ではなくて、その後の人生で活かせるなにかを燃やす中から獲ろってことなんだろうか。でもこの曲が流れていた時期、ちょうど青春の終わりに差し掛かっていた自分は失われた10年がどうやら10年では済まないことに遅まきながら気が付き、先を見据えて生きることに意味があるのかわからなくなっていた。
歌詞は「果てには」のリフレイン、フェードアウトで終わっていく。青春期の辿り着く先は曖昧になっている。それが救いだった。大人として背負うものとずっとガキのままの部分もある自分にはしっくりきた。あと燃やせなかった青春も青春。