久々に一人でローカル線の旅をして、長野県を周遊した。寄ったレコード屋は3件全て当たりでした。旅の音楽というと、個人的にはあがた森魚の「永遠の遠国」なので、今日も聴いた。
2時間半超の大作。普通の作品とは流れる時間のスケールが完全に異なるので、有り余る時間を聴取に注ぐくらいの向き合い方がちょうどよい。
電車に揺られながら聴くと、通り過ぎるあらゆる景色が宇宙的郷愁と結び付き、音楽とリンクして聴き手を揺さぶってくる。恐ろしい効用です。
CD版では、この曲で作中の世界を丸ごと遠景化して締めくくる。聴き手の大事なところに本作をしまっておけるように、という思いを感じる。だから私もこんな時に本作を聴きます。